【230冊目】パーマカルチャー―農的暮らしの永久デザイン
書籍情報
パーマカルチャー―農的暮らしの永久デザイン
ビル モリソン , レニー・ミア スレイ (著), 田口 恒夫 , 小祝 慶子 (翻訳)
出版社: 農山漁村文化協会
ISBN: 454093029X
オススメ度 ★★★★★
私の理想です。
ほんのツブヤキ
パーマカルチャーとは人間にとって恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系のこと。
だから、パーマーカルチャーには、建築学、生物学、農学、林学、畜産学など たくさんの学問や、技術が組み合わさってなりたっています。
ニュージーランドでかなりの数の実践者がいるようです。
何年か前に そのニュージーランドでパーマカルチャーを実習してきて、実際に日本でパーマカルチャーを実践しているかたの公演を聴く機会がありました。
ちなみに、このかたです。酒匂 徹さん
その公演を聴いて、私は、すっかりその考え方のとりこになってしまったのです。
パーマカルチャーの核心は、デザイン(設計)です。
物と物との関連性を考えてそれらを適所に配置していく。
例えば、ニワトリについて考えてみましょう。
第一にニワトリの生得的特徴をあげてみます。
・えさをあさってひっかく
・歩く
・ちょっとだけ飛ぶ
・朝になると鳴く
・卵を産む などですね。
第二に、ニワトリの基本的ニーズを列挙します。
・巣箱、小屋
・砂浴び場
・水
・えさ などです。
最後に ニワトリの生産物ないしアウトプットするものを列挙します。
・卵
・肉
・鶏糞
・炭酸ガス
・熱 などです。
これで、ニワトリに関する情報がすべてそろいました。
これを元に ニワトリとの関連性を考えて、どこに小屋や砂浴び場などを設置すればよいのかを考えるのです。
例えば、人間。
人間は、家から出る生ゴミの大部分をニワトリに餌として与えられます。
一方、ニワトリは、人間に卵などの食物をあたえてくれます。
だから、調理場の近くにニワトリ小屋があったほうが便利そうです。
例えば、温室。
温室は、昼間は、熱を我々に与えてくれ、我々人間には食物を、ニワトリには野菜くずをいくらか出してくれます。
反対にニワトリは、温室に対して、肥料(鶏糞)を与えてくれますし、温室とニワトリ小屋を隣接させておけば、夜には、ニワトリの体温で温室が暖房されます。
こんな風に 互いの関連性を考えながら、デザインをしていき、一つの大きな生態系のシステムを、恒久的持続可能な環境を作りだしていくのです。
わたしのヒラメキ
ニワトリの自然な行動(例えば、自分でえさをあさって食べること)をやめさせたとたん、人間のほうがそれに代わる仕事をしなくてはならなくなります(人間が、毎日、えさを与え続けなければならなくなります。)。
ニワトリを自然に行動させ、適正なところに放しておけば、ニワトリは、かってにたくさんの仕事をしてくれます。
例えば、収穫の終わった畑にニワトリを放しておけば、その場のすべての植物をかたづけ、土をひっかいて天地返しし、あとには肥料(鶏糞)を残してくれます。
ビル モリソンさんは、労働と汚染は、誤ったデザイン、不自然なシステムが、生み出したものだといいます。
これは、現在の人間社会をすごく風刺した言葉に聞こえるのは、私だけでしょうか。
<幸せな成功をつかむためのヒント> 誤ったデザイン、不自然なシステムは、 労働と汚染を生み出す。 |
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